朝晩の冷え込みが強まり、「寒いから今日は出かけない」「ずっとこたつの中」という日が増えていませんか。
冬のあいだに、ご家族が「なんだか足腰が弱ったみたい」と感じることは少なくありません。
今回は、冬に動かなくなりやすい理由と、ご自宅でできる工夫をお伝えします。
寒くなると外に出なくなり、足腰が弱るのはなぜ?
寒さで外出や体を動かす機会が減ると、筋肉は使われずに少しずつ細くなりやすいためです。
特に高齢の方は、数週間動かない時間が増えるだけでも、立ち上がりや歩き始めが重く感じられることがあります。
これが続くと、さらに動きたくなくなる悪循環になりがちです。
たとえば、こたつから立ち上がるのがつらい、トイレまでの数歩が億劫になる、といった小さな変化から始まることがよくあります。
ご本人は「寒いから仕方ない」と思っていても、実は筋力が落ちはじめているサインかもしれません。
「冬ごもり」が続くと、どんなことが起こる?
筋力の低下に加えて、食事の量が減ったり、人と話す機会が減ったりすることもあります。
厚生労働省は、健康な状態と要介護状態の間の「フレイル(虚弱)」を防ぐ柱として、栄養・身体活動・社会参加の三つを挙げています。
冬はこの三つが同時に落ちやすい季節です。
夏の過ごし方は夏に気をつけたいフレイル予防、食欲が落ちたときは冬の食欲低下と体重減少の記事も参考にしてください。
フレイルは、早めに気づいて生活を整えることで、元の元気な状態に近づけることもあるとされています。
くわしくは、厚生労働省の広報誌「厚生労働」の特集でも紹介されています。
寒い季節にご自宅でできる工夫
まず、無理のない「ちょっと動く」習慣をつくりましょう。
テレビのCMの間に立ち上がる、トイレのついでに廊下を一往復する、椅子に座ったまま足踏みをするなど、短い動きで十分です。
外出は、気温が上がる日中の暖かい時間を選ぶと負担が少なくなります。
食事は、肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質を、毎食少しずつ取り入れる工夫が役立ちます。温かい汁物にすると食べやすくなります。
また、家族や友人と電話や会話をする機会も、体と心の元気を保つ助けになります。
動くときは、冬は転びやすい季節でもあるため、冬の転倒への備えもあわせてご確認ください。持病のある方は自己判断せずかかりつけの医師にご相談ください。
こんなときは、早めにご相談ください
次のような変化があれば、受診やご相談をおすすめします。
椅子から立ち上がるのに時間がかかる、歩く速さが目に見えて遅くなった、この数か月で体重が減った、以前より疲れやすく食事の量が減った、といった様子です。
「年のせい」と決めつけず、気づいたときにお知らせください。
季喜ホームクリニックは、横浜市港北区を中心に、通院が難しい方のご自宅へ伺う訪問診療を行っています。
訪問診療の流れや診療内容、よくある質問をご覧のうえ、ご不明な点はお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
ご自宅での様子に少しでも気がかりなことがあれば、ささいなことでもお話しください。
24時間365日、電話でのご相談も受け付けております(050-1809-9929)。
寒い季節も、ご自宅で少しずつ体を動かしながら、穏やかにお過ごしいただけるよう、私たちも寄り添ってまいります。
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