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健康コラム

高齢者の冬の咳・たん|寒くなると増える理由とご自宅でできるのどのケア

朝晩がぐっと冷え込みはじめると、「なんだか咳が続いている」「たんがからんで、のどがすっきりしない」といったご相談が増えてきます。ご高齢の方の咳は、体力を消耗させたり、夜の眠りをさまたげたりすることもあり、ご家族にとっても心配なものです。今回は、寒い季節に咳やたんが増えやすい理由と、ご自宅でできるケアの工夫についてお伝えします。

寒くなると咳が出やすくなるのは、なぜ?

大きな理由は、「空気の乾燥」と「冷たい空気の刺激」の二つと考えられています。空気が乾くと、のどや気管の表面をうるおしている粘液が乾いてしまい、ほこりやウイルスを外へ運び出す働きが落ちてしまいます。さらに冷たい空気を吸い込むと気道が敏感になり、少しの刺激でも咳が出やすくなります。

加えて冬は、暖かい室内と寒い屋外を行き来する場面が増えます。この温度差そのものが体への負担になることもありますので、季節の変わり目に体調をくずしやすい方は、季節の変わり目の「寒暖差疲労」の記事もあわせてご覧ください。

ご高齢の方の咳で、気をつけたいこと

咳は本来、のどや気管に入った異物を外へ出そうとする、からだを守るはたらきです。ただ、年齢を重ねると、せき込んで押し出す力や、飲み込む力が少しずつ弱くなっていきます。そのため、食べ物や唾液があやまって気管のほうへ入っても、うまく出しきれないことがあります。

また、咳が続くと体力を消耗し、食欲や睡眠にも影響します。二週間以上続く咳、たんの色が濃くなる、息苦しさをともなうといった場合は、かぜ以外の原因がかくれていることもあります。持病のある方は自己判断せずかかりつけの医師にご相談ください。

ご自宅でできる、のどと空気のうるおいケア

まずは室内の湿度です。目安として五〇〜六〇パーセントくらいを保てると、のどが乾きにくくなります。加湿器がないご家庭では、ぬれたタオルを室内に干す方法でもかまいません。ただし加湿器を使うときは、水を毎日入れかえ、タンクを清潔に保つようにしてください。

水分をこまめにとることも、のどをうるおし、たんをやわらかくすることにつながります。冬はのどの渇きを感じにくく、水分が不足しがちです。白湯やお茶を、少量ずつ何度も飲むようにしてみてください。お口の中を清潔に保つことも、のどのトラブルを減らす助けになります。くわしくは口腔ケアで誤嚥性肺炎を防ぐもご参考ください。

たんが出しにくいときの工夫

たんがからんで苦しそうなときは、まず姿勢を整えます。背中にクッションを入れて上半身を起こすと、たんが出しやすくなります。座った姿勢のほうがラクに感じる方が多いようです。

ゆっくり深呼吸を数回してから、軽く咳ばらいをする方法もあります。ただし、無理に強くせき込むと体力を使いますので、疲れているときは休みながら行ってください。食事中にむせることが増えてきた方は、飲み込む力が落ちているサインのこともあります。

冬は、インフルエンザなどの感染症が流行しやすい時期でもあります。手洗いや室内の適度な湿度の保持については、厚生労働省のインフルエンザ総合ページでも紹介されています。

こんなときは、早めにご相談ください

咳が二週間以上続いている、熱が出ている、息が苦しそう・呼吸が浅く速い、たんに血がまじる、食事中にむせることが増えた。こうしたときは、早めに医師にご相談ください。

季喜ホームクリニックは、横浜市港北区大豆戸町を中心に訪問診療を行っており、二十四時間三百六十五日の体制でご対応しています。通院がむずかしい方のご自宅にうかがい、診察やお薬の調整、ご家族へのご相談まで承ります。はじめての方は訪問診療の流れよくある質問をご覧いただき、気になることがあればお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

寒さが本格的になる前に、のどと空気のうるおいを整えて、穏やかな冬をお過ごしください。

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