寒い朝、ご家族が急に「ろれつが回らない」「片方の手足に力が入らない」と言い出したら、どうすればよいのでしょうか。
冬は脳卒中(脳梗塞や脳出血など)が起こりやすい季節といわれています。
このコラムでは、ご家族が気づきやすいサインと、迷ったときの動き方を、やさしくまとめました。
寒い朝にろれつが回らないのは、年のせい?
結論から言うと、急に始まったろれつの乱れや手足の動かしにくさは、年のせいと決めつけないことが大切です。
脳の血管に問題が起きている可能性があり、時間がたつほど回復が難しくなる場合があるといわれています。
ふだんの様子との「急な違い」に気づくことが、最初の一歩です。
冬に脳卒中が増えるといわれるのは、なぜ?
寒さで体の血管が縮むと、血圧が上がりやすくなります。また、暖かい部屋から寒い廊下やお風呂場へ移ると、血圧が大きく上下することがあります。
特に朝は、起きたばかりで血圧が上がりやすい時間帯でもあります。冬は喉の渇きを感じにくく、水分が不足しがちなことも、血液の流れに影響するとされています。
血圧については寒くなると血圧が上がるのはなぜ?、お風呂の入り方についてはヒートショックを防ぐお風呂の入り方のコラムもあわせてご覧ください。
高血圧や糖尿病、心臓の病気をお持ちの方、不整脈(心房細動など)を指摘されている方は、特に注意が必要とされています。
ふだんの体調を知っているご家族の気づきが、大きな助けになります。
ご家族が気づきたサインは?
顔の片側がゆがむ、片方の腕に力が入らず持ち上げられない、言葉が出にくい・ろれつが回らない、といった変化は代表的なサインです。
そのほか、急に激しい頭痛が起きる、片方の目が見えにくい、立てないほどふらつく、といった様子もあります。
症状が数分で消えても、一時的に血の流れが悪くなっていることがあるため、様子見にしないことが大切です。
サインに気づいたら、ご家族はどうすればよい?
ためらわず、救急車(119番)を呼んでください。「最後にいつもどおりだった時刻」を覚えておくと、受診先での判断に役立ちます。
無理に動かしたり、飲み物やお薬を与えたりせず、楽な姿勢で救急隊を待ちましょう。
ふだんから、服用中のお薬の名前や、かかりつけの医療機関をメモにまとめておくと安心です。
ふだんの備えとしては、部屋と廊下・脱衣所の温度差を小さくする、こまめに水分をとる、血圧を測る習慣をつける、処方されたお薬を自己判断でやめない、といった工夫が役立ちます。
ただし、これらで脳卒中を完全に防げるわけではありません。
こんなときは、早めにご相談ください
急な症状のときは救急対応が最優先ですが、日ごろの血圧の管理や、冬の過ごし方、見守りの方法に不安があるときは、季喜ホームクリニックにご相談ください。
横浜市港北区を中心に、24時間365日対応の訪問診療を行っています。訪問診療の流れ、診療内容、よくある質問もご覧いただけます。
ご相談はお問い合わせフォーム、またはお電話(050-1809-9929)で承ります。持病のある方は自己判断せず、かかりつけの医師にご相談ください。
寒い季節も、ご家族みんなで、あたたかく安心してお過ごしください。
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