朝晩の冷え込みが強まり、暖房を使う時間も増えてきました。
厚着をして暖房もつけているのに、手足だけでなく体全体が冷たいままだったり、なんとなく元気がなく反応が鈍く感じられたりすることはありませんか。
実はこうした「室内での低体温症」は、屋外の寒さより見過ごされやすく、気づいたときには対応が遅れてしまうこともあります。
高齢の方は体温を調節するしくみがゆるやかになり、暖房をつけた部屋の中でも気づかないうちに体温が下がってしまうことがあるためです。
今回は、ご自宅で気づけるサインと、日々できる予防の工夫についてお伝えします。
厚着しているのに体が冷たいのは、なぜ?
年齢を重ねると、寒さを感じるセンサーの働きや、体をふるわせて熱を作る力、血管を縮めて熱を逃がさないようにする調節機能が少しずつ弱くなります。
そのため、室温がそれほど低くなくても、ご本人が「寒い」と自覚しないまま体温がじわじわと下がってしまうことがあるのです。
持病やお薬の影響で体温調節がさらに低下している場合もあり、また一人で過ごす時間が長いと、変化に周りが気づきにくいという事情も重なります。
厚着や暖房だけに頼らず、日々の様子を気にかけることが大切になります。
低体温症のサインとご家族が気づけること
低体温症は熱が出る感染症とは違い、はっきりした症状が出にくいのが特徴です。
手足だけでなく、お腹や背中に触れても冷たく感じる、いつもよりぼんやりして受け答えが遅い、ろれつが回りにくい、食事や着替えの動きがぎこちなくなる、といった変化が見られたら注意が必要です。
ご本人は「寒い」と訴えないことも多いため、電話の声の張りや、会って話したときの表情、肌の冷たさなど、ふだんとの違いからご家族が気づいてあげることが早期発見につながります。
食欲が落ちる、口数が少なくなるといった小さな変化も、あわせて気にかけておきたいサインです。
ご自宅でできる予防の工夫
室温は居間だけでなく、廊下やトイレ、浴室との差が大きくならないよう18度前後を目安に保ちましょう。
急な温度差は転倒のリスクにもつながるため、動線の暖かさを整えることも予防になります。
厚着は一枚の厚手より、空気の層ができる重ね着の方が保温効果が高まり、手足の冷え対策とあわせて取り入れると安心です。
湯たんぽや電気毛布を使う際は、低温やけどを避けるため直接肌に長時間触れさせない工夫もあわせて行いましょう。
体温を作るには筋肉と栄養が必要ですので、こまめな水分補給と、たんぱく質を含む食事を三食しっかりとることも予防の土台になります。
また、就寝前の飲酒は体が温まったように感じても皮膚からの熱の放散を強めてしまうため、控えめにしておくと安心です。
こんなときは、早めにご相談ください
体が異常に冷たく反応が鈍い、呼びかけへの反応が乏しい、体が硬くこわばっているといった場合は、低体温症が進んでいる可能性があり、早めの対応が必要です。
持病のある方は自己判断せずかかりつけの医師にご相談ください。
季喜ホームクリニックでは24時間365日、ご自宅への訪問診療で体調の変化に対応しております。
訪問診療の流れや診療内容もあわせてご覧いただき、気になることがあればお問い合わせフォームからいつでもご連絡ください。
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