年末年始が近づくと、ご家庭でもお餅を召し上がる機会が増えます。
一方で、お餅による窒息事故は毎年お正月の時期に多く報告されており、特にご高齢の方は注意が必要です。
今回は、お餅が喉に詰まりやすい理由と、ご自宅でできる工夫、万が一のときの対応をやさしくご紹介します。
お餅はなぜ、高齢者の喉に詰まりやすいの?
お餅は粘りが強く、飲み込む途中で喉にはりつきやすい食べ物です。
さらに年齢とともに、噛む力や飲み込む力、唾液の量が少しずつ低下するため、口の中でうまくまとまらないまま喉へ進んでしまうことがあります。
消費者庁も、年末年始にお餅による窒息事故が多いとして注意を呼びかけています。
とくに、入れ歯が合っていない方、脳梗塞のあとなどで飲み込みに不安のある方、食べるペースが早くなりやすい方は、より注意が必要とされています。
お餅だけでなく、おだんごやパン、こんにゃくなどでも同じことが起こりえます。
お餅を食べるときの工夫
お餅は一口で食べられる小さめに切り、一度に口へ入れる量を少なくしましょう。食べる前にお茶やお汁で口と喉を軽く湿らせておくと、飲み込みやすくなります。
よく噛んでゆっくり食べ、食べている間はご家族がそばで見守ると安心です。
むせやすい方は、無理にお餅を召し上がらず、やわらかい食べ物に置き換えることも一つの方法です。
お雑煮のお餅は、汁の中で小さくほぐしてから召し上がるのもよいでしょう。なお、こうした工夫をしても、窒息のリスクがなくなるわけではありません。
食べるときは、背すじを伸ばして座り、あごを少し引いた姿勢が飲み込みやすいといわれています。横になったままの食事は避けましょう。
もし詰まらせてしまったら
顔色が悪い、声が出せない、息が苦しそうといった様子があれば、迷わず119番に連絡し、周りの人にも助けを呼びましょう。
その間、できる範囲で背中の中央を強く何度か叩くなど、口の中の異物を出す手当てを行います。応急手当の方法は、日頃から確認しておくと落ち着いて動けます。
反応がなくなった場合は、救急隊の指示に従い胸骨圧迫を行ってください。
詰まったものが取れたように見えても、あとから息苦しさや咳が続くことがあります。取れたあとも、念のため医療機関へ相談することをおすすめします。
ふだんの「むせ」も大切なサインです
食事中によくむせる、食べ物が飲み込みにくい、食事に時間がかかるといった様子は、飲み込む力が弱ってきているサインかもしれません。
詳しくは食事のときにむせるのはなぜ?のコラムもご覧ください。また、寒い時期は食が細くなりやすいため、冬の食欲低下と体重減少のコラムも参考になります。
持病のある方は自己判断せずかかりつけの医師にご相談ください。
公的な情報として、消費者庁「年末年始、餅による窒息事故に御注意ください!」も参考になります。
こんなときは、早めにご相談ください
「最近むせることが増えた」「食事の量が減ってきた」など、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
季喜ホームクリニックは、横浜市港北区で24時間365日対応の訪問診療を行っています。訪問診療の流れ、診療内容、よくあるご質問もご覧いただけます。
ご相談はお問い合わせフォームまたは電話(050-1809-9929)まで。
安心して新しい年を迎えられるよう、ご家族みなさまで無理のない食事の工夫を続けていきましょう。
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