暑い時期は、たくさん汗をかくことで体の水分が失われやすくなります。水分が不足すると便がかたくなり、ご高齢の方は夏に便秘(べんぴ)が起こりやすくなります。便秘が続くとお腹の張りや食欲の低下にもつながり、体調を崩すきっかけになることもあります。ここでは、ご自宅で無理なく続けられるお通じの工夫をご紹介します。
なぜ夏に便秘が起こりやすいのか
汗で水分が失われて便がかたくなること、暑さで食欲が落ちて食事や食物繊維の量が減ること、冷房の効いた室内で体を動かす機会が減ることなどが、夏の便秘の背景にあると考えられます。加えて、年齢を重ねると腸の動きや腹筋の力が弱まりやすく、便を押し出す力も低下しがちです。こうした要因が重なることで、夏はとくにお通じが乱れやすくなります。
毎日の水分補給でお通じをやわらかく
便をやわらかく保つには、こまめな水分補給が大切です。ご高齢になるとのどの渇きを感じにくくなる方も多いため、朝起きたとき、食事のとき、入浴の前後など、時間を決めて少しずつ飲むと無理なく続けられます。とくに朝、起きてすぐにコップ一杯の水やお茶を飲むと、腸への刺激になり、自然な排便を促しやすくなります。ただし、心臓や腎臓の病気などで水分量に注意が必要な方もいらっしゃいます。持病のある方は自己判断せず、かかりつけの医師にご相談ください。
食物繊維と食事のリズムを整える
食物繊維は便のかさを増やし、腸の動きを助けます。野菜や海藻、いも類、豆類、果物などを、ふだんの食事に少しずつ取り入れてみましょう。厚生労働省の健康情報サイトでも、便秘の予防には規則正しい食事と食物繊維、そして水分をしっかりとることがすすめられています(便秘と食習慣・e-ヘルスネット)。とくに朝食は、胃や腸を目覚めさせて排便のリズムを整えるのに役立ちます。食欲が落ちているときは、ヨーグルトや具だくさんのみそ汁など、無理なく食べられるものから始めてみてください。
体を動かし、便意を我慢しない
軽い運動は腸の動きを促します。お散歩や、椅子に座ったままの足踏み、お腹を「の」の字にやさしくさするマッサージなど、できる範囲で体を動かしてみましょう。また、便意を感じたら我慢せずにトイレへ行くことも大切です。我慢を繰り返すと便意を感じにくくなり、便秘が悪化しやすくなります。朝食後などにトイレに座る習慣をつけると、排便のリズムが整いやすくなります。
こんなときは、早めにご相談ください
数日以上排便がない、お腹の強い張りや痛みがある、吐き気をともなう、便に血が混じるといった場合は、早めにご相談ください。市販のお薬を続けても改善しないときや、持病のある方の便秘も、一度医師にご相談いただくと安心です。季喜ホームクリニックでは、横浜市港北区を中心に24時間365日体制で訪問診療を行い、ご自宅で療養される方の体調管理やお薬の調整をお手伝いしています。訪問診療の流れや診療内容、よくあるご質問もあわせてご覧ください。ご不明な点はお問い合わせフォームまたはお電話(050-1809-9929)でお気軽にお問い合わせください。
暑い季節も、毎日のちょっとした工夫でお通じを整え、ご自宅で健やかにお過ごしいただければと思います。
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