お盆に久しぶりに実家へ帰省すると、「少し痩せたかな」「動きがゆっくりになったな」と、ご高齢のご家族の変化に気づくことがあります。離れて暮らしていると見えにくい体調の移り変わりも、ひさしぶりに顔を合わせるからこそ気づけるものです。短い滞在でも、見ておきたいポイントを知っておくだけで、気づけることは多くあります。今回は、帰省のときにさりげなく確認したい体調のサインと、ご家庭でできる見守りの工夫をご紹介します。
見た目や動きにあらわれるサイン
前回会ったときと比べて、顔色や体格はどうでしょうか。急に痩せた、服がゆるくなった、足がむくんでいる、といった変化は、食事量の低下や体調不良のサインかもしれません。立ち上がりや歩き方がふらついていないか、家の中でつかまり歩きが増えていないかも、さりげなく見てみましょう。手足に原因のわからないあざがないか、爪や皮膚がひどく乾いていないかも、健康状態を知る手がかりになります。体重の減少は、低栄養やフレイル(心身の衰え)と関わることがあります。詳しくは高齢者の低栄養予防(厚生労働省 e-ヘルスネット)もご参考ください。

暮らしぶりから気づくサイン
冷蔵庫の中に傷んだ食品が残っていないか、同じお総菜が続いていないかは、食事がきちんととれているかの手がかりになります。お茶やお水のペットボトルの減り具合から、水分がとれているかを推し量ることもできます。お薬カレンダーや薬袋を見て、飲み忘れが増えていないかも確認したいところです。郵便物や新聞がたまっている、部屋の片づけが行き届かなくなった、といった変化も、体力や気力の低下を映していることがあります。
会話や表情からわかる心のサイン
同じ話を繰り返す、物忘れが増えた、以前は好きだった趣味や外出に関心を示さなくなった——こうした変化は見過ごされがちですが、大切なサインです。話すテンポや声の張りが以前と違うと感じたら、心にとめておきましょう。夏は暑さや脱水の影響で、一時的にぼんやりしたり元気がなくなったりすることもあります。表情がとぼしくなっていないか、笑顔が減っていないかにも、そっと目を向けてみてください。

気づいたことは、ご家族で共有を
気になる点に気づいたら、一人で抱え込まず、ごきょうだいや近くにお住まいの方と共有しましょう。「いつ・どんな様子だったか」を簡単にメモしておくと、後日かかりつけの医師に相談するときにも役立ちます。持病のある方は自己判断せず、かかりつけの医師にご相談ください。
こんなときは、早めにご相談ください
食欲の低下が続く、水分がうまくとれていない、急に体重が減った、転びやすくなった、受け答えがいつもと違う——このような様子が見られたら、早めに医療機関へご相談ください。季喜ホームクリニックでは、横浜市港北区を中心に、医師や看護師がご自宅にうかがう訪問診療を行っています。24時間365日の体制で、ご本人はもちろん、離れて暮らすご家族の不安にも寄り添います。訪問診療の流れや診療内容をご覧いただき、気になることがあればお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
帰省は、ご家族の毎日の暮らしを見つめ直すよい機会です。気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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