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在宅療養と災害への備え|台風・停電シーズンにご自宅で用意しておきたいこと

八月も終わりに近づき、台風の便りが増えてくる季節になりました。毎年九月一日は「防災の日」、八月三十日から九月五日は「防災週間」です。ご自宅で療養されている方やご高齢の方にとって、災害への備えは「もしものとき」だけの話ではありません。毎日のお薬や医療機器、水分の確保など、ふだんの療養にそのままつながることばかりです。今回は、在宅で過ごされる方とご家族に、いま見直しておきたい備えをやさしくまとめました。

まず見直したいのは「お薬」の備え

災害のときにいちばん困りやすいのが、毎日飲んでいるお薬です。血圧のお薬や心臓のお薬、糖尿病のお薬などは、急にやめると体調をくずすことがあります。停電や道路の寸断で、薬局がすぐに開かないことも考えられます。

できれば数日から一週間分の余裕をもって手元に置いておくと安心です。あわせて「お薬手帳」のコピーや写真を、非常持ち出し袋やご家族のスマートフォンに入れておきましょう。手帳があれば、避難先の医療機関でも同じお薬を用意してもらいやすくなります。インスリンなど冷やして保管するお薬をお使いの方は、保冷剤とクーラーボックスのご用意もご検討ください。なお、お薬の量や日数を調整する際は、必ずかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。

医療機器をお使いの方は、停電への備えを

在宅酸素療法や人工呼吸器、たん吸引器、電動ベッドなどをお使いの場合、停電はそのまま療養の中断につながります。まずは、機器の内蔵バッテリーがどのくらいもつのかを確認しておきましょう。取扱説明書や機器本体に記載されていることが多く、わからないときは供給元の業者さんにたずねるのが確実です。

そのうえで、手動の吸引器や酸素ボンベなど、電気を使わない代わりの手段を確かめておくと安心です。ポータブル電源や自動車から電源をとる方法もあります。また、電力会社や自治体によっては、医療機器をお使いのご家庭をあらかじめ登録しておく仕組みが用意されている場合があります。担当のケアマネジャーや機器の業者さんに、一度ご確認ください。

水と食べもの、そしてトイレの備え

飲料水は一人一日三リットルが目安とされ、三日分(できれば一週間分)の備蓄がすすめられています。ご高齢の方はもともとのどの渇きを感じにくく、水分が足りなくなりやすいため、水の確保はとくに大切です。

食べものは、かたさや飲み込みやすさに合わせて選びましょう。ふだん召し上がっているレトルトのおかゆ、やわらかい缶詰、栄養補助飲料などを少し多めに買っておき、古いものから食べて買い足す「ローリングストック」にすると、無理なく続けられます。とろみ調整食品をお使いの方は、それも忘れずに。あわせて、携帯トイレやおむつ、体をふくウェットシートも人数分そろえておくと、断水のときに助かります。

連絡先とつながりを、一枚の紙に

いざというとき、記憶や携帯電話の充電はあてになりません。かかりつけ医、訪問看護ステーション、ケアマネジャー、薬局、ご家族の連絡先を、大きな字で一枚の紙にまとめ、冷蔵庫や電話のそばなど目につくところに貼っておきましょう。持病やお薬、アレルギーの情報も添えておくと、救急のときにも役立ちます。

また、市区町村には、ひとりで避難することが難しい方を登録しておく「避難行動要支援者名簿」の制度があります。横浜市港北区にお住まいの方も対象になる場合がありますので、区役所やケアマネジャーにご確認ください。ハザードマップで、ご自宅が浸水や土砂災害の想定区域に入っていないかを見ておくことも大切です。

こんなときは、早めにご相談ください

「台風が近づくと持病が心配」「停電したときに機器がどうなるか不安」「お薬の予備をどうすればよいかわからない」——こうしたご心配は、災害が起きてからでは間に合いません。落ち着いているうちに、かかりつけの医師や訪問看護師にご相談ください。持病のある方は自己判断せず、かかりつけの医師にご相談ください。

季喜ホームクリニックは、横浜市港北区大豆戸町を拠点に、二十四時間三百六十五日の体制で訪問診療を行っています。災害時のお薬の備えや医療機器のご相談も含めて、ご自宅での療養を一緒に考えます。訪問診療の流れ診療内容よくあるご質問もあわせてご覧ください。ご相談はお問い合わせフォーム、またはお電話(050-1809-9929)で承ります。

備えは、特別なことばかりではありません。いつもの暮らしを少しだけ多めに、少しだけ書きとめておく。それだけで、ご本人もご家族も安心して秋を迎えられます。災害が起きる前にできること(首相官邸)もご参考になさってください。

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