暑い時期は汗を多くかき、体の水分が不足しがちです。水分が足りないと尿の量が減り、膀胱や尿の通り道に菌がとどまりやすくなるため、夏は尿路感染症(膀胱炎など)が起こりやすい季節ともいわれています。特にご高齢の方は、のどの渇きを感じにくく、トイレを気にして水分を控えてしまうこともあり、注意が必要です。ご自宅でできる予防と、気をつけたいサインについて、やさしくご紹介します。
夏に尿路感染症が起こりやすいのはなぜ?
尿路感染症は、膀胱や尿道に細菌が入り込んで炎症を起こす状態をいいます。夏は発汗によって体の水分が失われやすく、水分が不足すると尿がつくられにくくなります。尿には菌を洗い流す役割があるため、尿の量が減ると菌が増えやすくなると考えられています。また、トイレを我慢したり、おむつの中が長く湿った状態が続いたりすることも、菌が増える一因になることがあります。ご高齢の方は体力や免疫の働きが低下しやすく、重くなる前に気づいてさしあげることが大切です。
こんなサインに気づいたら
尿路感染症では、排尿のときの痛み、トイレが近くなる、残った感じがする、尿がにごる・においが強くなるといった変化がみられることがあります。ご高齢の方の場合、こうしたはっきりした症状が出にくく、「なんとなく元気がない」「食欲が落ちた」「ぼんやりしている」「熱っぽい」といった、いつもと違う様子が最初のサインになることも少なくありません。「年のせいかな」と見過ごさず、普段との違いに目を向けてみてください。
ご自宅でできる予防の工夫
いちばんの基本は、こまめな水分補給です。のどが渇く前に、コップ一杯の水やお茶を一日数回に分けてとるようにしましょう。食事やみそ汁、ゼリーなどからも水分はとれます。トイレを我慢しすぎないこと、おむつはこまめに交換して清潔と乾燥を保つことも予防につながります。排尿・排便のあとは前から後ろへふくなど、清潔を心がけることも役立ちます。ただし、心臓や腎臓の病気などで水分量に気をつけるよう言われている方もいらっしゃいます。持病のある方は自己判断せず、かかりつけの医師にご相談ください。
早めの対応が回復につながります
尿路感染症は、早めに気づいて適切なケアや治療を受けることで、悪化を防ぎやすくなるといわれています。放っておくと、炎症が腎臓にまで広がり(腎盂腎炎)、高い熱が出て体力を消耗してしまうこともあります。特にご高齢の方は、症状の変化がゆるやかで分かりにくいことがあるため、ご家族や周りの方の見守りが大きな支えになります。気になる様子があれば、早めに医療者へ相談することが安心につながります。
こんなときは、早めにご相談ください
高い熱が続く、水分がとれない、ぐったりしている、いつもと様子が大きく違う——そんなときは、無理に様子を見ずに早めにご相談ください。季喜ホームクリニックでは、横浜市港北区を中心に、24時間365日体制で訪問診療を行っています。ご自宅で療養される方の体調の変化に、医師・看護師がきめ細かく対応いたします。訪問診療の流れや診療内容、よくあるご質問もあわせてご覧ください。ご相談・お申し込みはお問い合わせフォーム、またはお電話(050-1809-9929)で承っております。
暑い季節も、こまめな水分補給と日々の見守りで、ご自宅で穏やかにお過ごしいただけるよう、私たちがお手伝いいたします。
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