夏の暑さで食欲が落ちる日が続くと、知らないうちに栄養が不足し、体力や筋力が低下する「低栄養」や「フレイル」につながることがあります。フレイルとは、健康な状態と介護が必要な状態の中間にあたる、心身が弱ってきた状態のことです。早めに気づいて対策すれば、元の元気な状態に近づくことも十分に期待できます。今回は、ご高齢の方とご家族に向けて、ご自宅でできる低栄養・フレイル予防の工夫をご紹介します。
フレイル・低栄養ってどんな状態?
フレイルは、加齢とともに筋力や活動量、食欲などが少しずつ低下していく状態を指します。その大きな原因のひとつが「低栄養」、つまり体に必要なたんぱく質やエネルギーが足りていない状態です。体重が半年で2〜3kg以上減った、以前より疲れやすい、歩くのが遅くなった、といった変化は、フレイルのサインかもしれません。ご本人は気づきにくいことも多いため、ご家族が普段のご様子を気にかけてあげることが大切です。高齢者の低栄養については、厚生労働省 e-ヘルスネットの解説もご参考になります。

夏に低栄養が進みやすい理由
暑い時期は、そうめんや冷たい麺類など、さっぱりしたものだけで食事を済ませてしまいがちです。こうした食事はエネルギーやたんぱく質が不足しやすく、食欲不振が続くと低栄養が一気に進むことがあります。さらに、汗で体力を消耗したり、外出が減って活動量が落ちたりすることも重なり、夏は思いのほかフレイルが進みやすい季節です。「たくさん食べられないから」と食事を抜くのではなく、少量でも栄養のあるものを選ぶことを心がけましょう。
ご自宅でできる食事の工夫
まずは、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品など、たんぱく質を含む食品を毎食少しずつ取り入れてみましょう。一度にたくさん食べられないときは、間食に牛乳やヨーグルト、豆腐などを足すのもおすすめです。冷たい麺には、ゆで卵やツナ、豚しゃぶ、納豆などを添えるだけでも栄養がぐっと高まります。食欲がないときは、香りや彩り、少し濃いめの味つけで食が進みやすくなることもあります。あわせて、水分補給もこまめに行いましょう。

体を動かすこと・お口の健康も大切
低栄養を防ぐには、食事だけでなく「動くこと」と「よく噛めること」も欠かせません。無理のない範囲で、椅子に座ったままの足踏みや、室内での軽い体操を続けると、筋力の維持につながります。また、噛む力や飲み込む力が弱ると食べる量が減ってしまうため、お口の清潔を保ち、入れ歯が合っているかを確認することも大切です。持病のある方は自己判断せず、運動や食事の内容についてかかりつけの医師にご相談ください。
こんなときは、早めにご相談ください
「最近やせてきた」「食べる量が減った」「疲れやすく元気がない」といったご様子が気になるときは、早めにご相談ください。季喜ホームクリニックでは、横浜市港北区を中心に、ご自宅までお伺いする訪問診療を行っています。診療内容や訪問診療の流れをご覧いただき、ご不明な点はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ご本人やご家族だけで抱え込まず、まずはご相談いただければと思います。
暑さで食欲そのものが落ちているときは、暑いと食欲がなくなる理由と、ご自宅でできる夏の食事の工夫もあわせてご覧ください。
季喜ホームクリニックは、24時間365日の体制で、住み慣れたご自宅での療養を支えます(TEL 050-1809-9929)。暑さの続くこの季節、しっかり食べて、元気に夏を乗り切りましょう。
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